本プロジェクトの展示作業は、展示パネルの精密な配置を実現するため、レーザー水平器（墨出し器）を活用しました。

赤色レーザーも選択肢として存在しますが、明るい環境下では視認性が低下するため、本プロジェクトでは緑色レーザーを採用しています。レーザーが発するクロスポイントとパネルの角を丁寧に一致させ、パネルが曲がることなく、正確な位置に展示されるよう配慮します。

今回展示するスチレンパネルは軽量であるため、展示金具（フック、ワイヤーなど）の使用を省略し、異なる固定方法を採用します。コンクリート製の壁面は未塗装であるため、両面テープを用いてパネルを固定しました。一方、白い壁面においては、塗装の剥離を防ぐため、パネルの横部から斜めに細いピンを打ち込む方法を選択しました。

各作品においてピンの位置を統一し、視覚的な一貫性を保ちつつ、隣接するパネルに対してハンマーが接触しないよう、細心の注意を払いながらピン打ちを行います。堅固な壁面に対して細いピンを斜めに打ち込む作業は、予想以上に技術を要するものです。