東洋大学様 – 美術品館内移動の作業風景

東洋大学様の美術品館内移動を、当社にて担当させていただきました。

本記事では、その作業風景の一幕をご紹介します。

どうぞごゆっくりご覧ください。

 

ガラステープを貼り作品を保護
ガラステープを貼り作品を保護

作品を移動する前に「ガラステープ」と呼ばれる青く透明なテープを絵画ガラス面に貼り付ける作業を行います。

通常は輸送時にガラステープを貼り、同じ館内の移動にはガラステープを使用することはありません。今回は動線が長く、段差もある為使用しました。

テープを貼ることで絵画を運ぶ際の保護は勿論として、万が一ガラスが割れた時の飛散防止にも役立ちます。

一時的に作品を床に置く際は敷物を敷き、作品が直に床に付かないようにします。

また、絵画作品に直接手が触れて、手油の汚れなどが作品に残らぬように、ニトリル手袋や白手袋を付けて作業することが基本になっております。

 

完全に平行を保ち移動
完全に平行を保ち移動

箱に入っている作品や資料は、大きさや距離に関わらず常に並行を保って移動します。

箱が大きく一人で持っては並行を保てないような状況の場合は、必ず数名で行います。

時間よりも丁寧さが求められるお仕事です。

台車と箱をヒモでしっかりと固定し荷崩れしないように運びます。

 

角に手を添えながら
角に手を添えながら

梱包された作品を運ぶ際は、角に手を添えて持つことが基本です。

平らな面を万が一押した場合、中の作品を破損させてしまう恐れがあるからです。

そして、移動経路は事前確認して慎重に慎重を重ねゆっくりと進みます。

作品を台車で運ぶ時などは、移動の際に所々現れる段差は振動が起きやすい場面です。

段差前では、車輪を浮かせるなどして乗り越え振動を最小限に抑えます。

骨董品や陶器、繊細な作品などは、微細な振動でも損傷しかねず、振動を与えずに運ぶことがとても重要です。

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以上、当社の作業風景の一幕をお伝えさせていただきました。

当社シャイン・フューチャーでは、美術展示撤去を専門として請け負っております。

今後も美術業界の作業レポートなどお届けしていきたいと思いますのでどうぞお楽しみにしてください。

最後まで本記事をお読みいただきありがとうございました。